【ダンプの助手席で育った女の子】

集金が終わると、必ず事務所に持って帰って、奥さんに渡した。
家に持ち帰って、もし紛失したら、弁済不可能だった。
集金先から親方に、お宅のベッピンさんはシッカリ者だなと、
皮肉とも嫌味ともとれる電話もあったらしいが、
私は気にしなかった。
奥さんが足が不自由になってからは、
親方が仕事の合間に集金も回っていたらしい。
その分、親方は現場仕事に集中できた。
葉山は相変わらず、私に言い寄ってくる。
適当にあしらった。
母子寮は、男子禁制で、
葉山が扉をノックすることは、出来なかった。





茜5歳の誕生日。

来年から小学生か、と考えた。
素直で健康な子に育った。
そういえば、病院の御世話になった覚えがない。
一度、ひきつけを起こして、病院に駆け込んだ。
心配しなくてもいい、と言われて心配しなかった。
私も素直だ。

小学生か、いくらしっかりしているとはいえ、6歳児。

家にいるべき母は現場を走り回っている。

母子寮に住む家族は、そのような生活なのだが、

茜には、姉妹がいない。一人っ子だ。

ダンプの助手席に乗せて走り回るのも限界かな。

その夏は、苦悩が続いた。

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この記事へのコメント

きょん
2007年08月16日 13:55
そっか・・・他人は気にしなくていい
わが道を行けば
もう、そんな年なのね・・・学校行くようになれば学童保育もあるし
少しは安心かな?

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